新曲「金魚」が今夜24:00にリリースされる。
これを読んでいるみなさんは必ずチェックするように。
今回はその新曲について少し書く。
この曲のデモをつくりはじめた時に意識していたことが2つあった。
ひとつは、姪っ子(4才)も喜んでくれそうなくらいポップなもの。
もうひとつは、自分に似合うもの。
生まれて間もない頃からGOODWARPを聴かされ、「BOY」をかければカクカク踊り出すまでになった姪っ子なので、彼女が喜ぶ曲を書くのは楽勝な自信があった。
でも、2つ目のテーマが意外とむずい。
自分に似合うもの、、、
自分っぽさってなんだ、、、?
というのも、もともとGOODWARPの前に組んでいたバンドでは、他にボーカルがいて、僕はサイドギタリストとして、彼のことを意識しながら曲や詞を書いていた。
僕は作曲が好きで、それも、自分じゃない誰かを想像して書くのが好きだったのだ。
レコーダーを持ち歩いては、どんな曲でも書けるようになりたい、と四六時中メロディやリズムや、作曲のきっかけになるアイデアを考えていたけど、自分が歌うと決めてからも、作曲する脳みそはどこか別人格で、この曲歌うの、俺だぞ?ってところは実はあんまり気にしてこなかった。
だから出来上がってみると、自分で歌うにはめちゃ難しい曲も、結構いっぱいあった。
そんな経験を経つつ、私も少しは大人になり、そういえば、歌うの自分なんだから、もっと自分のこと考えながら作曲した方がいいのかもなぁ、ってなったのが本当につい最近。多分遅い。
ということで冒頭のテーマに戻るわけで、自ら決めておきながらいざ考えてみると、知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中でもがいているなら誰だってそう僕だってそうなんだ状態で、姪っ子より先に思春期突入しかけ、そんな混沌モードの中で生まれたいくつかのデモの中の一つが、今回の金魚になったのだった。
歌詞の内容は、遊ぶつもりが遊ばれてしまった、みたいな男の話。
いつの間にか金魚のフンのようになっていた僕と、金魚のように美しい君(他にもいくつか意味はあるけど)ということで、金魚。
この歌詞に果たして4歳児が喜ぶのか?どこが自分に似合っているのか?と聞かれると、全くもって言葉にはできません。
ただ、大好きな曲にはなった。
胸張って、みんなに聴いてほしい、と言える。
だから今回は久しぶりのMVも撮った。
MVは、撮影&ディレクションしてくれたイコマンさん(この人についてもいつかブログを書かなければならない程、この人がいなかったら出来なかったことが沢山沢山ある)とメンバーで、ゲラゲラ笑いながら出来上がっていった。
とにかく、撮影前にみんなで想定していたものとは、全く違う代物が出来上がった。
良いヴァイブスが詰められたんじゃないかなと思う。
結局自分らしさだなんて引きずり出せないまま完成したわけですが、楽曲もMVも、大好きな作品になった。
人生ってそういうものってことですよね、きっと?
この曲とMVが、皆さんの心の奥の炎をさらに燃やし、たぎらせ、盛らせますように。
果たして僕に似合っているのかどうかも、もはや自分じゃわからないので、聴いてくれた皆さん、よかったらぜひ!感想をくださいね!
では。
2023.10.06 吉﨑